今帰仁城跡とは

今帰仁城跡とは、沖縄本島の北部、本部半島にある歴史的なグスクです。世界遺産にも登録されたグスクは、那覇空港から沖縄自動車道利用で約2時間の距離にあります。

今帰仁城跡の歴史は古く、13世紀までさかのぼるとされています。堅牢な城壁に囲まれたその城は、標高約100メートルに位置し、やんばるの地を守る要の城でした。

攀安知(はんあんち)時代に、中山軍(ちゅうざんぐん)に滅ぼされてからは、監守(かんしゅ)が派遣されるようになり、1665年に最後の監守が引き上げてからは、祭祀を執り行う場所として残されました。

今帰仁城跡の案内

  • 1 外郭 (がいかく)

    高さは2m前後と比較的低い石垣が延長数百m蛇行して続いています。発掘調査で屋敷跡が確認されました。

  • 2 平郎門

    本門で、現在見る門は昭和37年の琉球政府時代に修復されました。 琉球国由来記に「北山王者、本門、平郎門ヲ守護ス」として登場します。

  • 3 大隅 (ウーシミ)

    戦時に備え馬を養い、兵馬を訓練した場所として伝えられています。最も高い石垣が築かれた堅牢な城郭です。

  • 4 カーザフ

    カーは川や湧泉を、ザフは迫で谷間を意味します。谷間は自然の石が露頭して独自の景観をつくっています。

  • 5 旧道

    平郎門から入って右手、曲がりくねった大きな岩盤の谷間を利用し、防衛機能上から幅は狭く急なのぼり道となっています。

  • 6 大庭 (ウーミャ)

    大庭を取り囲むように正殿(主郭)、北殿、南殿の建物が配置されていたと考えられ、行事等に利用された重要な広場です。

  • 7 御内原 (ウーチバル)

    今帰仁城跡に仕えた女官の生活の場所と伝えられ、城内でも神聖な場所です。北側から海を一望することができます。(写真:城内上の御嶽)

  • 8 主郭

    発掘調査によって築城から廃城までの時期変遷を確認することができました。城内で最も中心的な建物があった場所です。(俗称:本丸)

  • 9 志慶真門郭 (しげまじょうかく)

    ここには城主に仕えた身近な人々が住んだと考えられてます。発掘調査によって4つの建物があったことが分かっています。

  • 10 クバの御嶽

    今帰仁城跡の西にある古生代~中生代の石灰岩からなる丘陵。琉球の時代から続く聖地で、地元ではウガーミと呼ばれる神域です。

  • 11 ミームングスク

    ミームングスクは高さ約1.5mの石積みが方形状に積まれています。今帰仁城の出城ではなかったかと考えられています。

  • 12 今帰仁ムラ跡

    今帰仁城跡の周辺にはいくつかの集落跡がありました。今帰仁ムラ跡では発掘調査が行われ多数の柱穴や土坑、中国産の陶磁器などが発見されています。

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